鹿肉について

query_builder 2023/06/02
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鹿肉は牛肉や豚肉といった以前から愛犬用食肉として与えられてきた獣肉と同じように、犬にとって体を維持するのに必須のアミノ酸が揃っているだけでなく鹿肉が持つ特徴的な栄養素には健康維持に役立つものもあり、食事の主役となる食材として使いたいものです。

鹿肉の特徴として特に健康な愛犬の筋肉維持や、肥満にならないように気をつけたいときにはおすすめの食材です。ほかにはSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みも関わっている点も愛犬家に注目されています。

  • 鶏肉のささみと同様に良質なタンパク質が多く脂肪が少ないのでダイエットや筋肉維持を期待したい場合に適しています。

  • 牛肉や馬肉に似ていて赤身が多い肉です。赤身には元気維持に役立つ鉄分、亜鉛が豊富なので滋養のある食べ物と言われています。

  • 脂肪を燃焼させエネルギーを作る際に使われるのでダイエット時や疲れやすいときに意識したい栄養素です。鹿肉には比較的多く含まれます。

鹿肉は犬に必要なアミノ酸が豊富であること(味覚の反応に係わる)や、正しい処理を行っていれば比較的臭みの少ない獣肉です。これらから多くの愛犬たちに食べやすく嗜好性も高い肉と言えます。
私自身も鹿肉を炒めたときに立ち上る匂いは獣肉臭さが少なく、食欲を刺激するような香ばしさを感じています。ただし匂いは好みの幅も広いのであくまでご参考までになさってくださいね。

鹿肉をアレルギー対応用に使う場合があります。少し前まではラム肉がアレルギー対応に利用されていた理由と同じように犬たちにとって新奇(新しい、めずらしい)の肉になるため、アレルギー反応が出にくい可能性があるからです。

後天性の食物アレルギーは同じものを食べ続けたことで、体の中で作られる抗体が異常に反応してしまうこと。そのためアレルギー反応を出さないためにはこれまでに抗体が出来ていない(食べたことのない)食材を選びます。ですが、アレルギーはタンパク質の分子に反応するものであり、その分子構造が似ていればアレルギーを引き起こす可能性があります。
実際、牛肉アレルギーの場合、羊肉、馬肉にも反応を引き起こす可能性が高い(交差性がある)と分かっています。

アレルギー反応が心配な場合は、はじめは少量ずつ与えて実際の愛犬の反応を観察してくださいね。獣医師から食事指導が出ている場合はそれに従ってください。

また、鹿は野生動物なので合成保存料など添加物を含む餌を食べていないという理由からもアレルギーが出にくい肉として注目されています。
※添加物自体がすべて悪いという意味ではありません。アレルゲンのひとつとして添加物が疑われる場合もあるからです。

五性:温(平)...新陳代謝をサポートする温性と冷やしすぎ温めすぎのない平性の間くらいです。
中医学的効能:補陽、益精、養血、強筋骨...体を温める、元気を補充する、血を増やす、筋肉や骨を強くするなどを意味します。

疲れやすい、体が冷えやすい体質、または活発で運動量が多い愛犬にもおすすめです。
もちろん体が弱っているときは食事の消化の負担も減らした方が良いので、鹿肉をどっさり与えることは避けてくださいね。 

私たちには数年前からブームとなっているジビエ料理は、狩猟で捕獲した野生鳥獣の肉を調理したもの。珍しい肉を食べたいという食の探求家が増えたことや、鹿肉はダイエット向きの肉として健康志向派の人たちに注目されました。

国内では鹿は害獣としてたくさん駆除されますが、その大部分は利用できず廃棄されていました。ジビエブームのおかげで捕獲の方法や衛生管理のルールが定められ、さまざまな分野で利用できるようになりました。これまで鹿による被害に苦しんできた地域の所得向上や活性化にもつながりサスティナブル(持続可能)な発展をとげました。鹿肉を利用することはSDGsに貢献することになります。

こうしたことから、愛犬の食生活を通して社会全体や地球環境にも意識を向けている人たちの中でも注目されるようになってきました。




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